メニエール・めまい症例8「めまい・吐気・耳閉感」
||患者:女性 30代 ||来院・通院間隔:2019年7月~8月・週1~2回 ||来院回数:7回
症状と来院理由
来院の2カ月半前、耳閉感が発症し、その後、エレベーターに乗っているようなフワフワしためまいと吐気で寝込む。耳鼻科では「メニエール」と診断された。ただ、処方された薬が効かず、さらに数日前から右耳の聴力が悪化(聴力検査では正常範囲内)、めまいも乗り物酔いしている感じがする。
以前から疲れが溜まると耳閉感が生じることがあった。
ネットで当院の症例を見つけて来院。
治療と経過
頸と後頭部の境目、頸から肩へ、顎関節付近にめまいや耳の症状で表れやすい凝りが確認できた。20代から顎関節症、噛みしめがある。
顎関節の影響が首・肩の凝りを生じ、内耳に関わる症状が起きていると判断した。
足首とふくらはぎに鍼をすると頸の凝りは解消。続いて骨盤と背中のツボに鍼をし、肩と顎付近の凝りも解消した。
ベッドから立って、少し院内を歩いてもらうとフワフワする感じは、施術前が10から1.5に改善した。
2診目(4日後):めまいと吐気は5割以下、耳閉感は前回の翌日から起きていない。同様の施術を行う。
3~6診(週2回):症状は施術毎に解消し、6診目では症状を感じることは無かったので、7診目を1週間後とした。
7診目(1週間後):1週間を通して、めまい・吐気・耳閉感は起きなかった。肩こり症状があるので、予防を兼ねて鍼施術を行い終了した。
その後は疲労解消と予防を兼ね、月に2~3回通院中。
主に使用したツボ
大鍾(L)、聚労(LR)、飛揚(R)、肩稜(L)、T4(1.5L)
考察
顎関節や歯のトラブルは、隣接する耳へ影響しやすく、メニエールや耳鳴、突発性難聴などを引き起すこと考えられる。
☆症例について
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。