喉の異物感症例1
||患者:女性 40代 ||来院・通院間隔:2021年4月・週1回 ||来院回数:6回
症状と来院理由
来院の半月くらい前から喉のつかえ感・胸焼け症状が出始める。
数年前から春から初夏に喉に異物感が表れる。いつもは漢方薬を3~4日服用して症状を治めてきたが、今回はまだ治まらない。
食後に痰が絡むような、咳払いしたくなるような症状が現れる。
ネットで当院の症例を見つけて来院。
喉とは別に、週に3日は左の側頭部に痛み。最近は耳の中が痛む。頭痛は慢性的にある。
施術と経過
食後の胸焼け症状があるので腹診と背中の触診を行うが反応は限定的だが、のど周辺や肩・肩甲骨内縁に強い凝りがある。特に異物感がある「のどぼとけ」の左側を押すと硬さがあり、痛みも訴える。
まずは筋肉の硬さが喉の症状に影響していると考え、首や肩の周辺の凝りを緩めるため、頭・手・腕のツボに鍼をする。
再度、痛みと硬さがあった「のどぼとけ」の左側を押してみると痛みは3割程度までになり、硬さは反対側と同じようになる。
回を重ねる毎に異物感、胸焼けは解消し、6診目で施術を終了した。
頭痛は週に3日起きていたのが初回から一度も起きていない。
主に使用したツボ
百会、合谷(L)、温溜(L)、開魄(L)
考察
首や肩などを含めた喉の周辺の筋肉の緊張が深く関与したと考えられる。しかしながら、使用したツボはお腹の不調でもよく使う事から、お腹・肩首・喉はつながりが深い。
このケースは、発症してから1週間程度と早い段階で鍼治療を開始できた事が、短期間で改善ができた大きな要因になる。
☆症例について
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。