めまい・メニエール症例2「寝返りや首を動かすと起こる眩暈(めまい)」
患者
40代 女性 練馬区 -2016年10月来院-
症状
3日前から朝起きたときと頭を前後に振ると揺れるようなめまい、左の額にズシッとした頭痛を感じる。揺れる感じのめまいは1~2分すると治まる。
さらに施術当日の朝は首が寝違えたように痛みを感じる。左を向く、頭を左に倒すと左の首や肩が痛む。最近、仕事が多忙でストレスを感じていた。
1週間前あたりから強く感じるようになっていて、右手を上に上げようとすると右肩が痛む。時々利用する整体院で症状を伝えたら鍼の方が早いと言われ、当院を紹介され来院。
治療と経過
右肩や首の凝り感の範囲が広く、圧痛を訴える範囲が多い。寝違えたような左首肩の痛みに左手のツボに鍼をすると痛みは半減。同時に揺れるめまいに対してみ右足首のツボにも鍼を行う。数分して起き上がってもらい軽く頭を振ってもらうと揺れるめまいは感じず、頭痛も消失。
ただ、首の痛みが5割残るので、左手と足に鍼をすると2割まで減少。その他に右腰、腕のツボに鍼をすると首の痛み、肩凝りがほとんど感じないくらいになる。
2回目(4日後)の再来院時、めまい、頭痛の発生はなく、首と肩の症状も落ち着いているので終了した。その後は肩こりのケアで月に1~2回通院中。
その他に治療した症状
右肩痛(腕を上に上げたときの痛み)、頭痛
主に使用したツボ
大鍾(R)、後谿(L)、陽輔(L)、鉤笠(R)、大臀(L.R)、腰海(R)
考察
めまいのタイプを大きく分けると「ゆれる」「回る」「フワフワ」といったようになる。問診でどのようなタイプかを聞き取り、関連箇所と適合を確認して治療を行う。めまいと頭痛は併発することがよくある、それらの関連要素となる頚や肩の凝りなどに範囲を広げ同時に治療を行うと早期に良い結果を得られる。