生理痛症例2「生理2日目の痛み」
||患者:女性 40代 ||来院・通院間隔:2018年6月・週1回 ||来院回数:1回
症状と来院理由
2年前から生理周期が不順になり、昨日急に生理が来た。来院日は生理2日目、昨晩から腰と下腹部に鈍痛で重い、頭重感が起床時からあり食欲もない。
痛み止めは飲んで数時間経過しても痛みは変わらない。
以前、肩こりと頭痛で来院してから1年ぶりの来院。
治療と経過
肩・首、腰周辺の診察を行うが、肩や首には部分的なコリがあるが、腰には目立った筋緊張は診られない。
腹部の診察では、鳩尾【みぞおち】、下腹部に圧痛が強く感じる箇所が複数、診うけられた。症状に対して腹部の緊張が深く関係していると判断する。
腹部の緊張と肩のコリに対して足首のツボに鍼治療を行い、腹部の緊張が緩んできたのを確認し数分間の留鍼。留鍼中に腹部の痛みが緩む感じを確認。
さらに数分すると下腹部の鈍痛、腰の鈍痛もほぼ解消される。頭の重みは半減。手のツボに鍼治療を行うと重さが解消される。
症状の好転が確認されたので終了した。
同時に治療した症状
なし
主に使用したツボ
三陰交(L,R)、合谷(L)
考察
腰の症状や、頭痛を引き起す原因は必ずしも筋緊張とは限らない。特に生理痛では腹部の緊張との関連が現れることがよくある。
ツボは3個所とシンプルに見えるが、実際には腹部という体の中心を正常に緩めることが出来るので、とても大きな効果が期待できる。
☆症例について
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。