頭痛症例12「頭痛の部位が変化していく」
||患者:女性 30代 ||来院・通院間隔:2018年月9月・週1~2回 ||来院回数:5回
症状と来院理由
来院前日の夜から頭痛と吐き気がある。頭を締め上げられている感じがあるのと左耳の後ろが痛む。鎮痛剤、片頭痛薬を服用するが効き目が無かった。
締め上げられている感じは左側が強い。
その他に動悸、左の歯肉が腫れて痛む。
施術と経過
右に比べて左の首の前後・横側に強い緊張があり、肩全体の張りも強い。肩や首と関係が深い腰のツボを押すと強い圧痛があるため、腰と骨盤のツボに鍼施術を行い、緊張と張りを緩める。
ただ、首の横の緊張がまだ残るため脹脛のツボに鍼をして緩める。この時点で頭痛症状は半減。痛みの範囲がコメカミに残る。吐気は治まった。
手のツボに鍼を行い、コメカミの頭痛は10→3になる。
【2~4診(1~3日間隔)】
締め上げ感は治まったが、頭痛の部位が左のみになり痛みは側頭部と耳の後ろの方へ変わるなど、痛みの部位が変化するが、痛みのレベルは当初の10から2~1へ減少した。
【5診目(7日後)】
多少の痛みは起きたが1週間で鎮痛剤を服用することなく過ごせた。特に4日前からは痛みを忘れて過ごせた。
症状が改善したと判断し、施術を終了した。
同時に施術した症状
なし
主に使用したツボ
胞肓(L)、四隧(L)、養老(L)、下髎(L)、次椎、飛揚(L)、内谷(L)
考察
腰・骨盤周囲のツボをベースにアプローチしながら、発痛部位の変化に応じたツボを選んだ。
☆症例について
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。