腰痛・坐骨神経痛症例8 ぎっくり腰「立ち上がる時に臀部から太腿に痛み」
||患者:女性 30代 ||来院・通院間隔:2018年1月・週1回 ||来院回数:1回
症状と来院理由
4日前、仕事で重いものを持ち上げたとき、一瞬、腰に痛みが走った。その時は動けたが、その晩から症状は悪化し寝る際に仰向けもできないくらいになる。
現在は、立ち上がる時や腰を曲げて伸ばす時に左上殿部、さらに、歩いていると左脚外側に痛みを強く感じる。
家の近くの整骨院で鍼を受けるが症状は改善せず、ネットを見て来院。
施術と経過
椅子から立ち上がる時に痛みは左上殿部が特にある。中臀筋に筋緊張と圧痛が顕著なため、左手のツボに鍼をすると筋緊張、圧痛はほぼ解消する。ただ、腰あたりに動きの硬さがあるため背中のツボに鍼をすると、動きの方さもスムーズになり残りの痛みも解消する。
歩いているときの脚外側の痛みには、筋緊張の左右差があまりないためので股関節の動きを確認すると、靴下を履くときの動きで左足が上げづらい。左足のツボに鍼をすると動きと少し残る痛みは解消した。
来院時に比べ、腰の痛みと動きにくさ、歩きにくさは解消したので施術を終了した。
同時に治療した症状
なし
主に使用したツボ
養老(L)、後谿(L)、中腰(L)
考察
歩いていると脚の痛みが出てくるので太腿の筋肉の問題を考えていたが、筋緊張が思ったほど無いため、股関節の動きの問題が絡んだ症状と判断し足のツボに鍼して改善できた。しかし、この股関節の動きの問題を先に見つけていたら鍼の本数をもっと減らせたのではないかと思う。
結果は良かったが、治療の着眼点を見直す必要を感じた。