腰痛・坐骨神経痛症例6「妊娠中の腰痛」
||患者:女性 20代 ||来院・通院間隔:2017年11月・週2回 ||来院回数:2回
症状と来院理由
現在、妊娠32週。逆子の指摘を受けて28週から横臥で寝ることにしているせいか、寝返り・立ち上がる時に腰痛を感じる。1か月前に引越しをしたため片付けなどで立ち上がる時にも痛みを感じる。
腰の施術を受けたいと思っていたが妊娠中と告げると断られてしまう。今回は逆子で鍼灸を受けるが、腰痛も相談したい。
治療と経過
逆子と平行に行うが、妊娠中のため刺激が過剰にならないよう慎重に行う。
腰を捻る(寝返り)ことで起こる腰痛に対する足のツボに鍼を行う。寝返りによる腰痛は解消する。
椅子からの立ち上がりは腰を伸ばす際に腰痛が起こるので、背中の反応を観て手のツボに鍼をする。痛みが半減したのと、腰を曲げている時は楽になるが、腰が伸びきるあたりで痛むに変わる。
以上のことから足の脛のツボに鍼を行った。立ち上がりの動きと腰の痛みは解消したので1回目は終了。
2診目[ 3日後 ]
逆子は直った。腰の痛みも前回から良い。
ただ、元々腰痛があり不安でもあるので少しケアを希望され、週に1度の通院。
出産後も月に1~2度の通院中。
同時に治療した症状
主に使用したツボ
後谿(R)、光明(L)、玖路(R)
考察
妊娠中に腰痛や坐骨神経痛にかかり鎮痛剤の服用ができず悩んでる方が多い。
整動鍼は原因を見つけ出し更にツボを絞り込むため、鍼の本数は少ないので体への負担も少なくて済む。