
腕の重みでも痛む鎖骨周辺の激痛
||患者:女性 60代 ||来院・通院間隔:2023年1月・週1回 ||来院回数:5回
症状と来院理由
来院の2カ月前、朝起きたら急に右の首肩から肩甲骨周囲と上腕部に痛みを感じた。痛みで動かすのも苦痛であり、仕事が手仕事なので仕事に支障が出てきた。先日マッサージを受けた際には肩から鎖骨あたりを触られただけで激痛が走った。
朝よりも昼以降に痛みが増し、寝ているのが楽であるが、ただ座っているだけでも腕の重みでズキズキする。動かしていると痛みが生じる。整形外科では胸郭出口症候群の疑いと診断され、鎮痛剤と湿布が処方された。
なお、左の肩は1年前から五十肩の症状がみられていた。
施術と経過
腕の自重だけで痛むため、施術前の可動域テストは省略した。鎖骨付近は触れるだけで痛むとのことであったため、患者自身で触れてもらい施術前の感触を確認してもらった。
初回は頭・手・腕・背中のツボに鍼をした。
施術後、自重による痛みは軽減し、触れて痛んだのが軽く押せるほどまで改善した。ある程度頑張れば腕も動かせるようになった。
2回目以降も鎮痛および過剰な筋緊張緩和を目的に施術を継続した。施術を重ねるごとに痛みの軽減と可動域の改善がみられ、手仕事をされているが仕事への支障もなくなってきた。6回目には触れられることも問題なく、仕事後も痛みが出現することが無くなってきた。
仕事柄、支障が起きやすいためその後も月に1~2回程度、痛みが増せば都度、現在も通院中。
同時に施術した症状
なし
主に使用したツボ
両神(LR)、精霊(R)、合谷(R)、孔最(R)、天宗(R)
考察
胸郭出口症候群の疑いと診断された症例に対し、鎮痛と筋緊張緩和を目的とした施術を行った。初回から自重による痛みや触れた際の痛みが軽減し、6回の施術で触診時の痛みや仕事後の痛みが消失した。鎖骨周囲の過敏な痛みに対しても、段階的に可動域と日常動作の改善が得られた。胸郭出口症候群の疑いがある症例において、鍼施術が痛みの軽減と機能回復に寄与する可能性が示唆された。
☆症例について
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。














