突発性難聴・耳鳴り症例4「低音性難聴-水の中にいる感じ」
||患者:女性 40代 ||来院・通院間隔:2017年7月・週1回 ||来院回数:5回
症状
2週間前から、特に朝、左耳が「水の中にいるような」耳閉感がする。耳鼻科を受診したところ「低音性難聴」と診断され処方された薬を服用しているが、特に変化を感じない。
元々、肩凝りで当院に通院中。今回は難聴をメインに施術を行う。
その他の症状
肩凝り
施術と経過
難聴症状のベースとなる肩・首周囲の筋緊張緩和を目的に、凝りの部位に沿った鍼を行う。腰のツボで広いエリアを先に緩めていく。
次に左耳周辺の筋緊張緩和を目的に、股関節・肩甲骨・手のツボに鍼をする。
鍼をしてから数分すると耳のこもりが軽くなる感じがするので、その日の施術は終了。
その後週に1回の通院で4回目には10日間くらい耳の通りがよく、低音も違和感がなかったとの事なので、隔週のペースで経過を観ることにする。
5回目(2週間後)、前回から2週間経過するが状態は落ち着いているとのことなので難聴の施術を終了する。
その他に施術した症状
なし
主に使用したツボ
大臀(L)、腰海、地天(L)、養老(L)、肩稜(L)
考察
定期的に通院されていたので、早い段階で難聴の施術を開始出来たため、少ない期間で改善ができた。
耳周辺を取り巻くコリを細かく分類する中、顎関節との関連性も重要なポイントになる。それに関連するの「養老」がその一つである。顎関節の緊張は肩首のコリはもちろん、耳鳴り難聴や頭痛などにも影響する。