メニエール・めまい症例9「回転性めまい後のフワフワめまい」
||患者:女性 50代 ||来院・通院間隔:2025年1月~3月・週1~2回 ||来院回数:4回
症状と来院理由
来院の1週間前、急に強い回転性のめまいが生じ救急搬送された。点滴と投薬で回転性症状は改善。しかし、その後、常時フワフワするめまいが続いている。耳鼻科ではメニエールの疑いと診断を受けた。MRI検査で脳には異常がないことが確認された。
現在は、急な動きで軽く回転する感覚があるくらい。フワフワめまいは特に下を向いていて起き上がる時が最も強く症状が現れた。寝ているのが最も楽であった。
日頃から肩こりを感じることがあり、慢性的な腰痛も併せて訴えていた。
治療と経過
初診時、立位や座位で首の前屈・回旋を確認し、ベッド上で寝返りや起き上がりのテストを無理のない範囲で行った。また、首から肩・背中の張りを触診を行った。
手足のツボ(合谷、精霊、外谷、開魄)と背中のツボ(T5(1.5))に鍼をした。初回施術後、寝返りおよび起き上がりは可能になったが、急な振り返りや下向きからの戻りはフラつきが残ったが通常の早さであればフラつきなく動作できるようになった。
3回目までは週2回のペースで施術を行い、その後は週1回、最終的には2週に1回のペースとした。4回目以降は、症状が軽くなってきたので全体を整える方針で施術を行った。
現在も予防とメンテナンスで月に1回の通院をしているが、めまい症状は発生していない。
主に使用したツボ
合谷、精霊、外谷、開魄
考察
本症例では、急性期のめまいが軽減した後も残存していたフワフワ感に対し、動作確認を丁寧に行いながら施術を進めた。手と背中のツボへの施術により、初回から寝返りや起き上がりといった基本動作が改善し、日常生活での支障が軽減した。症状の変化に応じて施術頻度を調整し、全体を整える方針へ移行したことが、症状の安定に寄与したと考えられる。めまいに対しては、動作時の症状を具体的に評価し、段階的に施術を進めることが有用であった。
☆症例について
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。












