
メニエール・めまい症例7「フワフワするめまい」
||患者:男性 50代 ||来院・通院間隔:2019年5月~6月・週1~2回 ||来院回数:7回
症状と来院理由
来院の2カ月前から数秒から数分間、PC作業中、椅子から立ち上がってから、歩行中に「フワフワ」する感じがする。脳神経外科でMRI検査を受けるが、頸椎の一部に狭窄している部分があるが、めまいとは直接関係はないとのことで原因は不明。
3年前と1年前に回転性、浮遊性のめまいを経験している。1年前、職場の部署が替わった。
当院のめまいの症例をネットで見て来院。
その他には、椅子に座っていると左太もも、ふくらはぎが痛くなる。
治療と経過
頸の付根のめまい症状に特徴のあるコリと、痛みの自覚がある太腿、ふくらはぎの硬さに関連あると考え、腰・脚を緩め首周りのコリへアプローチする。
頸の付根のコリに対して、ふくらはぎと腰のツボに鍼を行い、コリは解消する。
直後のめまいの変化がわかりにくいため、次回まで観察してもらう。
2~4診目(4~6日後):施術毎にめまいの頻度、強さ、時間は改善し、4診目では1日に1回で初診時よりも微小になっている。
5~6診目(14日間隔):めまいを気にしなくても過ごせる日が半分以上になる。
7診目(14日後):めまいは1度も感じなくなった。
症状が改善されたと判断し、終了する。
主に使用したツボ
築賓(L)、承山(L)、空髎(L)、腰眼(L)
考察
原因不明のめまいはストレスと関連されやすいが、そのストレスによる体への反応をキチンと捉えることが大切。
本ケースでは、主に「座る」に関連してめまいが起きやすかったので、腰・脚の過緊張が首などにコリを作ってしまったと考えられる。
☆症例について
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。