頭痛
頭痛の鍼灸治療<改善報告集>
鍼・整体治療で改善した頭痛の症例
☆解説では裸モデルのイラストを使用しておりますが、実際は治療着を着用します。

頭痛症例2 「眉間の痛み」

鍼治療・活法整体による頭痛の改善例

患者

40代女性 埼玉県さいたま市 2016年9月来院

症状

2・3週間前から朝起きると眉間の辺りに「ズーン」という鈍痛が続いている。以前は市販の頭痛薬を飲めば楽になっていたが、2・3週前からはあまり効かない。数日前から首や肩こりも強く感じるようになった。脳神経外科を受診し検査を受けたが、脳には異常はなく肩や首の凝りが原因と言われ、鍼治療をすすめられた。
普段から肩や首の凝りは感じているが、辛いときはマッサージを受けている。

マッサージに行こうかと悩んでいたが、以前、腰痛で当院に通院していた実妹の紹介で来院。

治療の内容と経過

頭痛が先行して発症しているが、後発となる肩・首の筋肉の過緊張状態が持続したため起こった頭痛と考えた。特に強く凝りを感じる場所を示してもらい、そこと関連が深いツボ(腰・大腿部)に鍼をし、凝りの改善を確認。眉間の辺りの痛みの反応を首で確認し、右に反応が強く現れているので、右の手の甲にあるツボに鍼をする。数分後に眉間の辺りの痛みを確認すると、ほぼ消失しているとのこと。ベッドから起きて少し体を動かしてもらい、頭痛の出方を確認するが頭痛は感じないようになる。
2回目(4日後)では肩・首の凝りはとほんど感じることはなく、頭痛は朝起きたとき感じるが、弱くなり時間も短縮されている。念のため脳神経外科で処方された頭痛薬(頓服)を服用した。症状が減弱傾向になっているため、同じ内容で1週間に2回、4回の治療を行い、1週間空けても頭痛が起こらなくなった。
肩凝りのケアのため、月に2回通院中

同時に治療を行った症状

肩・首の凝り

主に使用したツボ

大臀(LR)、承扶(LR)、合谷(R)、項強(R)

考察

肩や首の凝りが酷くなる前に別の症状として頭痛が起こる場合がある。普段から感じる症状に着目すると原因が明確になるという症例。

頭痛症例1 「目の奥、こめかみが痛い」

鍼治療・活法整体による頭痛の改善例

患者

20代女性 埼玉県志木市 2015年6月来院

症状

左目の奥、目頭のあたり、こめかみが”ズーン”と重く痛む。PCを使う仕事上、勤務時間のほとんどが画面を見ている。最近、細かい数字を見なければならないため、いつもよりも目と神経を使っている。いつもは、夕方から症状を感じるが、最近は午前中から症状を感じ、特に夕方辺りになると仕事に支障がでるくらい辛い。今日は昼から痛みが強いので早退し、いつも行っている整体院に行ってみるが、痛みが取れず。職場の同僚に鍼治療で改善したというのを聞いて来院。

治療の内容と経過

痛みが出る場所と関連する首の硬さ、押したときの痛み(圧痛)を詳しく見ていく。すると頚椎(首の骨)の左の3番、右の5番の硬さ、圧痛を認める。また、首の側面から肩に掛けても筋肉の張りが強く出ている。首の動きを見ると特に上を向く、右に頭を倒す時に動きにくさと痛みを感じる。

頚椎の3番(左)、5番(右)に該当する、手の甲と足のくるぶしにあるツボに鍼治療をして数分待つ。目の奥の症状は、鍼をして直ぐに症状が緩んでいくのを感じる。こめかみの辺りはその後、数分のうちに緩んでいくのを感じ、鍼治療をして数分で症状が1/5に軽減。

そのほか、肩・首の筋肉の緊張は活法整体と背中の鍼治療(特に肩甲骨周辺)で、来院時と比べると1/10になると同時に、先に行った頭痛症状はほぼ無くなった。

2回目(7日後):前回の治療後から翌昼ごろまで症状は感じることが無かった。夕方からの痛みは最近の痛みに比べて半分くらい出るが、仕事に支障がでることは無かった。今回も前回と同じ内容で行う。

3回目(更に7日後):1週間の間、2回ほど頭痛は起きたが、これまでと比べるとかなり症状は軽く、頻度は平時よりも楽だった。今回は肩が凝る。目の奥の痛みは出ておらず、首の反応も無いので、こめかみの辺りに該当するツボを使う。そのほか、デスクワークということから活法整体では坐骨周辺の調整を行う。頭痛症状がかなり落ち着いてきたこともあり、週に1回の治療を2週に1回で様子を見ることにする。

4回目(3週間後):仕事の都合で前回から3週後。頭痛症状はほとんど気にすることは無かった。肩から背中の辺りが重い。頭痛に該当する首の部分に目立つ所見が無いため、肩から背中を緩める鍼治療と活法整体を行う。
その後は、仕事内容から再発する可能性は無いとも限らないので、月に1,2回通院中。その後、頭痛は起きていない。

鍼治療を行った主なツボ:項強(L)、後谿(R)、胞肓(L/R)、腰海(L/R)
行った整体:肩甲骨廻し、肩の無重力

考察

頭痛と首の関係が深いと言うことは多くの鍼灸師は知っていますが、頭痛の起きている場所がどこなのかを知ることが大事です。この患者さんは目の奥とこめかみの辺りと訴えています。文中にある頚椎の「3番、5番」に反応があり、そこにアプローチする手、くるぶしのツボを使ったことで、数分のうちに症状が改善できました。同時に肩凝りなどの症状も見逃せませんので一緒に治療するとより、効果が期待できます。