モートン病・足底腱膜炎
モートン病・足底腱板炎の鍼灸治療<改善報告集>
鍼・活法整体治療によるモートン病・足底腱膜炎の改善例
☆解説では裸モデルのイラストを使用しておりますが、実際は治療着を着用します。

モートン病・足底腱膜炎症例2「足の裏の痛み」

鍼・活法整体治療で改善した足底痛の症例

患者

40歳代 女性 2016年5月来院

症状

来院の当日、フラメンコのレッスンで指の付け根辺りを床に打ち付けることを繰り返し行った。歩行時に左足を地面につけるのと左足で地面を蹴るとき、特に第1(親指)の付け根が痛い。軽く押しただけでも痛む。手で足指を反らせると痛い。

その他の症状

ふくらはぎが筋肉痛。

治療の内容と経過

痛みが特に強い部分を実際に動いてもらい、さらに触れてもらって確認する。第1中足基節関節部に強い圧痛(押すと痛む)を確認。腫れなどの炎症症状はない。

ふくらはぎの筋肉痛は、特に内側に痛みがあり触診でも張りを確認する。ふくらはぎの内側が硬い場合、股関節の外旋(左右の足の裏を着けてあぐらの姿勢)がしづらくなることが多いので、念のため確認すると案の定、右に比べると硬い。

まずは患部に対して三陰交に鍼をする。間もなくして患部に触れ圧痛を確認すると、先ほどの痛みは半減。さらに腰(L3(1L))に鍼をする。2~3分後、ふくらはぎの内側の張り、筋肉痛の感じを確認すると、張りはほとんどなく筋肉痛の感じもほとんどなくなる。そして、患部の指の付け根を押すとほとんど痛みは感じなくなる。

鍼を抜いて歩いて確認すると足を地面に着けるのと地面を蹴るの一連の歩行動作は健側(右足)と比較しても同じになる。試しに少し強めに床に足を打ちつけてもらうが痛みはほぼなくなり、筋肉痛による筋肉の張りもなくなる。また、あぐらも先ほどより楽になる。(あぐらは主訴ではないので今回はここまでにする)筋肉の動きを調整を目的に、活法整体も行う。

使用したツボ:三陰交(L)、L3(1L)
行った整体:腓腹筋導引、足底の調整、中足骨の調整

その後の経過:レッスンは毎週あるため、その都度痛みは出現するが、数回後辺りには同じ内容のレッスンをしても痛みは気にならないようになった。

現在は、レッスンによる疲労などのケアで継続して通院中。

考察

足を強く打ちつける動きは、一見すると患部のみに原因があると思われやすいが、足を突っ張らせて打ち付けるということを考えると、足全体の筋肉を使っていることにも着目する必要がある。筋肉を緊張させた状態で衝撃(この場合は足を打ちつける)を与えることで、筋肉が緊張したままの状態になる。活法整体ではスパーク理論とよんでいる。筋肉の過剰な緊張を緩和させることにより患部の症状を解消できると考えている。

モートン病・足底腱膜炎症例1「足の指の付け根が痛む」

鍼・活法整体治療で改善したモートン病の症例

患者

50歳代 女性 2016年2月来院

症状

2週間前、急に左第3・4足指の付け根辺りに「切られるような」痛みがあり、整形外科を受診。モートン病と診断される。現在は仮のインソール(靴の中敷)と塗り薬、鎮痛剤を服用していて当初よりは少し楽になっているが、裸足や押してみると痛みがある。また、医師から「治らない」と言われて不安に感じている。
以前から寒い時期になると、患部に痛みや痺れの感覚が元々あった。

その他の症状

左太股前面が時々痛む。

治療の内容と経過

腓腹筋中央(承山)に筋肉の緊張が見られるため承山に鍼をする。(足底部に痛みなどがある場合、その上方の腓腹筋が緊張していることが多い)
圧痛(押されると痛む)を確認すると痛みは半減。

使用したツボ:承山(L)、L2(0.5L)

立位や歩行時に地面からの衝撃を受けやすいことを考え、骨盤の高低差と捻じれを確認すると、左の骨盤が後転、骨盤(ヤコビー線)が左が高くなっている。そのことから、左足の方が長くなっているため、やはり地面からの衝撃を受けやすくなっている。そのことから、骨盤の高低差、捻じれを活法整体で調整する。
治療後、歩きやすさが更に増す。

2回目(7日後)
痛みは半減しており、前よりも歩けるようになった。左大腿部裏が張るので腰眼に鍼をする。骨盤は、前回調整した状態で維持している。

3回目(5日後)
今日は朝から左第3・4足指に痛みがある。指の付根ではなく指の痛み。同じツボに鍼をすると指の痛みはなくなる。歩行にも問題ない。

4回目(7日後)
朝にふくらはぎの張りを感じるが、足底部の痛みはほとんどなく、歩くのも楽になった。
ふくらはぎの張りを腰のツボに鍼をし、さらに整体で整える。
痛みの様子も落ち着いてきているので、治療を終了する。

考察

足の裏に痛みなどがある多くの場合、ふくらはぎなどに筋肉の緊張が伴うことが多い。その緊張の原因となる腰に鍼をすることでふくらはぎを緩め、更にふくらはぎ(承山)に鍼をすることで足の緊張を緩めることができた。履きなれない靴やサイズが合っていない靴を履くことで、体の動きや体重を支えることが不安定となり、余分な筋肉の緊張を生むこととなる。