症例

耳鳴り・強いめまい

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鍼治療で改善した耳鳴り・眩暈の治療例

突発性難聴・耳鳴り症例2「耳鳴り・めまい」

患者

40代 男性 -2017年4月来院-

症状

2週間前、朝起きるとき目の前が回る感覚に襲われ、つかまりながら立とうとするが数分間、回る感覚のめまいで立てなかった。
また、頭の中で耳鳴りがあり、耳鼻科を受診した。メニエール病と診断され薬が処方され服用したが症状がなかなか治まらず、仕事も休んでいるところ、家族の知り合いの紹介で来院。
現在は、寝ているときも寝返りをしようと頭を動かした瞬間からめまいが起こり落ち着くまで数分かかる。起きているときは、振り返るとめまいが数十秒起こる。耳鳴りは常にあり、左右どちらとも言えず、後頭部で鳴っている感覚。

治療と経過

耳と顎、首の周りの筋肉の緊張を触診で確認すると、左の耳周辺の首の筋緊張が認められる。首の動きは左を向くと左の首と肩の境界あたりに硬さを感じ向きづらい。【※めまいが起きないようにゆっくり行います】

首周りの緊張と動きの改善を目的に手のツボ【後谿】、足のツボ【太衝】に鍼をする。筋肉の緊張が改善され、左を向く動きも8割くらい改善される。
めまい、耳鳴りの反応が起きやすい首のコリを確認し、足のツボ【足太陽・僕参】に鍼をする。10分ほど置鍼する。鍼を抜いた後、体を起こす際にめまいは半減。耳鳴りは3割くらい改善される。

2回目(前回から3日後)
朝起きる際のめまいはゆっくり動き出せば起こらなくなる。仰向けで寝ながら頭だけを上げるとめまいが起こる。耳鳴りは左の方が強く聞こえる。全体的に症状は軽くなっている。
3回目(5日後)
めまいは1回目に比べると8割くらい改善されている。日常の動作は急に振り向いたりしなければめまいは感じない。耳鳴りが気になる。
肩の筋緊張を緩めるため臀部の【大臀、胞肓】に鍼をする。
4回目(4日後)
めまいは殆ど感じることは無くなった。ただ、仕事で車の運転をすることが多いので不安がある。耳鳴りは静かな所や寝る前に感じるくらいに小さくなってきた。
5回目(5日後)
車の運転は問題なくできるようになった。再発が不安な部分はある。耳鳴りは少し良くなったと感じる。
6回目(7日後)
来院の前の日から耳鳴りを気にしなければわからないほどになる。時々大きくなることはある。治療間隔を週2回から週1回に切り替える。
7回目(7日後)
車でいつもより長距離の運転をしたが、めまいがあったことを忘れるほどになり安心する。耳鳴りは聞こえない日が何日か続いた。疲れが溜まると時々出る程度。
8回目(7日後)
1週間の間、耳鳴りが気になったのは1回だけ起きたが、数十秒程度だった。出張で飛行機に乗るので少し不安。
9回目(10日後)
懸念されていた飛行機だったが、耳鳴り・めまいは起きなかった。症状が落ち着いていると判断し終了する。

主に使用したツボ

後谿(L)、胞肓、大臀(L)、僕参(L)、足太陽(L)

考察

発症後2週間以内に治療を始められたことが、症状の回復を早められた。どのようなときに症状が出現するのか、事細かに患者さんから話を聞けたことも重要なヒントとなる。問診の大切さを痛感した症例である。

モートン病・足底腱膜炎症例(治療例)集

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