症例

五十肩症例(治療例)1

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鍼治療による五十肩の改善例

五十肩症例1「両肩が痛くて着替えがうまくできない」

患者

60代 女性 2017年1月来院

症状

半年前から左の肩に動かすと痛みを感じ、整形外科で診察を受けレントゲンでは異常は無く、「五十肩」と診断された。ヒアルロン酸の注射を何度か受けたがかえって肩が重くなり数回受けて止めた。しばらくしてから反対側の右の肩にも痛みを感じ始める。Tシャツやジャケットなど腕を大きく動かして服を脱ぎ着するのが大変で時間がかかる。なので、両方の肩が痛くなってからは緩めで楽な服装ばかりになってしまった。着替えや家事仕事など生活に支障をきたして困っていることを、以前当院で同じような症状で改善しことがある知り合いに相談したら、当院を紹介され来院。

治療と経過

腕を肩より上に挙げると痛み出す。反対側の肩に触れる時、肩に手は触れられるが更に背中側に回せない。背中に手を回そうとするが、腰に触れるのが限界。
痛みを感じるのは主に肩の前側。動かした後に痛みの余韻が「ジワー」と残る。患部には熱感など炎症反応は観られない。

肩の動きと連動性が深い首の後ろのC5(1L)に鍼治療をする。数分後に鍼を抜いてから動きを確認すると、特に腕を横から上に挙げる動作が楽になる。その他の動きも鍼をする前より楽になっている。
次に左のふくらはぎにある承山に鍼をする。同様に確かめると、正面へ腕を上げる動きが楽になり可動域も90度から150度くらいに広がる。また、反対の右肩に手を回すのも多少痛むが動きは改善できた。痛みが残るので肘にある孔最の鍼で動き痛みが更に改善された。
左側のみの鍼治療だが、右の五十肩の改善にもなっている。

その後、週に1~2回の間隔で6回通院。
1回目で上着の袖通しが楽になる。
3回目では入浴時の頭や反対側の腕を洗うのが楽になる。
5回目には五十肩症状は服を着るなどの日常生活においても支障がなくなった。

鍼治療を行った主なツボ・整体

鍼治療:C5(1L)、承山(L)、孔最(L)、T2(1L)
整体:肩の牽引

考察

両側の症状が同じ場合、片側が症状の主導となることが多い。そのため、主導となる側の治療に集中する。このケースにおいても左側の治療のみで右にあった症状も同時に改善ができた。それは、悪い側にバランスをとろうとするため、悪い側が改善されれば良い方へバランスを合わせるためと考えられる。